地域を見守るヒーローたち!さつきレンジャーの活動報告【令和7年度】
- shimizu808
- 10月11日
- 読了時間: 5分
今年で6年目を迎えた「さつきレンジャー」。高齢者施設の入居者さんたちが、週2回、朝の登校時間に通学路へ向かい、子どもたちの安全を見守る活動を続けています。




朝7時45分に園を出発して、約1キロ先の通学路へてくてく向かいます。現地に着いたら、それぞれ担当の場所に分かれてスタンバイ。登校してくる子どもたちに「おはよう!」と声をかけたり、親しみを感じてくれている子とはタッチやハグをすることもあって、朝からほっこりした空気が流れます。
活動中には、パトカーのパトロールとタイミングが重なることもあって、そのときに警察官の方から「お疲れ様です」と声をかけてもらえることも。
その一言が、じんわりうれしくて、「見守ってるよ」って気持ちが伝わる瞬間です。
さつきレンジャーの見守り活動は、小学生の登校だけじゃなくて、思いがけないふれあいもたくさんあります。

小学校のすぐ隣には保育園があって、登校の見守りが終わったあと、誕生日の子が担任の先生と一緒にお散歩に出てくることがあるんです。そんなとき、たまたまレンジャーと出会って、「おめでとう〜!」って声をかけたり、一緒にお話ししたり。
中には、レンジャーたちが誕生日の歌を歌ってあげることもあって、子どもも先生もニコニコ。ほんの短い時間だけど、あったかい交流がぽっと生まれて、レンジャーたちも「今日もいい日だねぇ」って笑顔になります。

そして「サンキューカード」の配布。元気に挨拶してくれたり、交通ルールをしっかり守って登校する子どもに、特別なカードを渡しています。一日2枚までっていうルールがあって、ちょっとレア感もあり!もらった子はすごく嬉しそうで、次もがんばろうって気持ちにつながってるみたい。

入居者さんにとっては、朝早くて体力的に大変なこともあるけれど、子どもたちの笑顔や元気な挨拶に触れることで、逆にパワーをもらえる時間になっています。「今日もがんばろう」って思える、そんな朝のひとときが、地域の絆をぎゅっと深めてくれているんです。

今年、さつきレンジャーは初めて小学校の地域公開日に参加して、1年生の道徳の授業におじゃましました。「自分たちは地域の人や先生たちに見守られて生活している」っていうテーマの授業で、レンジャーたちも一緒に教室に入って、子どもたちと交流する時間をもらいました。

まずは登場シーン!音楽が流れる中、レンジャたちが教室に入って、バシッとポーズを決めました!授業の前に何度も練習して、「ちゃんと決まるかな〜」ってドキドキしてたけど…本番では子どもたちがちょっと不思議そうな顔で見てて、「なんだこれ…?」って空気に(笑)。でもその反応もなんだか楽しくて、みんなでニコニコ。

そのあとに自己紹介タイム。「何歳だと思う?」って聞いてみたら、「20歳!」「35歳!」っていう、うれしい予想が飛び出して、入居者さんたちも思わず笑顔に。教室がふわっとあったかい空気になりました。

授業の中では、「どうして見守ってくれるんですか?」っていう質問もあって、それぞれのレンジャーが自分の言葉で答えました。「みんなの笑顔を見ると元気が出るから」「安全に過ごしてほしいから」っていう言葉に、子どもたちもじっと耳を傾けてくれて…。
すると、ある子が「保育園の時から見守ってくれているから」って言ってくれて、レンジャーたちも「そんなふうに思ってくれてたんだねぇ」と、うれしそうに笑っていました。

さつきレンジャーの活動は、小学生の登校だけじゃなくて、保育園のころからずっと続いているからこそ、こうして途切れることなく交流ができているんだなぁって、改めて感じる時間になりました。

さつきレンジャーが元気に通学路へ向かう朝。その裏側では、そっと支えてくれている「さつきサポーター」のみなさんがいます。
サポーターの皆さんは、体力的にレンジャーとして活動するのは難しいけれど、「少しでも力になりたい」「応援したい」という気持ちで集まってくれた仲間たち。出発前には、レンジャーが着る服や帽子、必要な備品、水分などを準備して、「いってらっしゃい!」と笑顔で見送ってくれます。

今年の夏はとにかく暑くて、いつも用意していたお茶を、途中からスポーツドリンクにチェンジ!「これなら塩分もとれて安心だね」って、レンジャーたちもホッとひと息。

そんな細やかな気づかいが、活動の大きな支えになっています。

帰ってきたあとは、使った服を洗濯したり、水筒を洗ったりと、後片付けもばっちり。レンジャーたちが安心して活動できるのは、サポーターの皆さんのやさしいサポートがあるからこそ。
目立つことはないけれど、毎回の活動をしっかり支えてくれるさつきサポーター。その存在は、チーム全体をやさしく包み込んでくれています。
さつきレンジャーの活動には、ちょっと特別な仲間がいます。その名も「高校レンジャー」!週1回、園の前に立って、自転車で登校してくる高校生たちに「おはよう!」って声をかけたり、「気をつけてね〜」って見守る活動です。


この活動、今年で2年目に入りました。きっかけは、近くの横断歩道で毎朝高校生の登校を見守っていた高校の先生の姿。その姿を見て、「ぼくらにも何かできることあるかも…」って思った入居者さんたちが、園の前での見守りを始めたんです。

小学校までの1キロはちょっと遠いけど、「園のならできるよ!」って言ってくれた入居者さんが、高校レンジャーとして参加してくれています。無理なく、でもしっかり、やさしい気持ちを届けてくれてるんです。

最初は、ビューン!ってすごい勢いで通り過ぎていく高校生もいたけど、だんだんスピードを落としてくれたり、挨拶を返してくれるようになってきました。最後のほうには、バスで登校する高校生が、バスの中から手を振ってくれたり、声をかけてくれたり…そんな瞬間が、ほんとにうれしくて。

2年目も、ちょっとずつ、でも確かに広がっていくやさしい朝。高校レンジャーの活動は、そんなぽかぽかした時間を届けてくれています。
令和7年度のさつきレンジャーの活動は終了しましたが、高校レンジャーはもう少し続けていく予定です。
皆さん、体調を整えながら無理のない範囲でこうして活動を続けてこられたこと、感謝比しております。お疲れさまでした。
また来年も・・・・・・・お願いします!!!!




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